二ヶ月ぶりに古典ギリシャ語シリーズを再開したいと思います。短めの聖句を取り上げました。品詞は動詞(黄緑色)と名詞(オレンジ色)だけをピックアップしています。詳細な文法などの内容は、Blue Letter Bibleをご参照下さい。
下に掲載したテキストですが、ギリシャ語は聖書アプリのTHGNT、その下の英語はBible Hubの逐次訳を参考にしたものです。なお、私は古典ギリシャ語は初心者の為、間違いがあるかも知れないことを予めご了承下さい。^^;
活用: κύριος(クリオス)
語根: κύριος(クリオス)
English: Lord
名詞 - 主格・男性・単数
活用: πνεῦμά(ニューマ)* 「π」は発音しません。
語根 πνεῦμα(ニューマ)
English: Spirit
名詞 - 主格・中性・単数
活用: ἐστιν(エスティン)
語根: εἰμί(アイミー/エイミー)
English: is
動詞 - 3人称・単数・現在
活用: κυρίου(クリウー)
語根: κύριος(クリオス)
English: of [the] Lord [is]
名詞 - 属格・男性・単数
活用: ἐλευθερία(エルセリーア)
語根: ἐλευθερία(エルセリーア)
English: [there is] freedom.
名詞 - 主格・女性・単数
前半の"The Lord is the Spirit" は、英語ではSVC(主語・be動詞・補語)で第2文型になりますが、ギリシャ語(ὁ δὲ κύριος τὸ πνεῦμά ἐστιν)の方は、πνεῦμάが補語に見えますが、ギリシャ語の性質で、κύριοςとπνεῦμάはどちらも主格です。口語訳では「 δὲ=now」は訳されていませんが、「主は霊である」です。
後半の「οὗ δὲ τὸ πνεῦμα κυρίου, ἐλευθερία.」の中には動詞がありません。ギリシャ語では度々動詞が省略されます。「κυρίου」は「of Lord」、「ἐλευθερία」は「freedom」ですが、それぞれに動詞等を補って、「κυρίου=of [the] Lord [is]」、「ἐλευθερία=[there is] freedom」になり、「そして、主の霊のあるところには、自由がある。」です。
天地創造の時、受肉前のイエス様(ヨハネ1:1-3)と神の霊=聖霊(創世記1:2)は存在していました。旧約時代は、神の霊は預言者、王、指導者など特定の人に特定の働きに伴って臨まれました。新約では、ペンテコステ以降に全ての信者に聖霊が恒常的に内住されています。
旧約時代は或る意味律法に縛られている(ように見える)生活でしたが、新約時代の私達は、神の霊である聖霊が内住することで、律法的な外からの命令ではなく、聖霊によって自己中心や恐れや罪から解放され、導かれ、愛と真理に生きる自由が与えられました。
ただし、私の信仰初期の痛い経験でもありますが^^;、自分の思いや我が強すぎると聖霊様は静かになり働かれなくなります。神様を信頼し、御手に委ねて歩めることは感謝です。

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